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つぶやき

2012年

2012年5月 母子草編集後記(年齢に応じて)

2012年5月
 
 室町時代の猿楽師(今の能)世阿弥の『風姿花伝』に稽古について書いてある。
『「七歳」この芸ではだいたい七歳を練習の初めとする。
この年頃の能の練習では、その子どもが、偶然にやり出すことのなかに、きっとどこか得意な行きかたがあるものだ。
それは、舞や動作のなか、あるいは謡、あるいは烈しい演じかたなんかでもよいから、何でも何げなしに子どもがやり出すおもむきがあれば、それを干渉せず、思いどおりやらせるがよろしい。
そんなに善いだの悪いだのと、とやかく教えるのはいけない。
あまりやかましく文句をいうと、子どもは意気込みがくじけて、能にいや気がさしてしまう。
そんなことになると、それきり能の進歩は止まってしまうものだ。
いつも、謡か動作か舞か以外は、やらせてはいけない。
そうとう手のこんだ劇的演技などは、たとえその子どもができるにしても、教えてはいけない。』
 
 あくまで能の話ですが、日頃の子ども達の生活や習い事などにも大いに共通する部分があるのではないかと思います。
まだ、私も子育て中ですが反省の日々であります。
一人ひとり違った子どもの良さを引き出すためには、頭の隅に入れておいていい言葉なのではないかと思い紹介いたしました。
 
 なお、十二三歳になって『本当に上手になったのらならば、何をやってよかろう。』とあります。その年齢に応じて適する時期というものがあるということですね。
親も一緒で経験や年齢に応じて立派にならないといけないですね。
頑張りましょう。【園長】
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