2012年
2012年7月 母子草編集後記(ベストを尽くす)
2012年7月
園長だよりでも書きましたが、この子育ての時期は今だけです。後でどうにもなりません。だからと言って働くことがいけないなどと言うつもりもありません。それぞれのお考えや家庭環境は違います。ただ、その中でも何とか家族で協力してより良い環境を子どもたちにつくってあげるという気持ち・心構えが大切なんだろうと思います。
『功なり名遂げた、あるキャリアウーマンがつくづく述懐していた。「自分は同僚が結婚や出産のために次々とやめていくのをよそ目に、頑張って働き続けてきたが、そのために子どもとの時間をほとんど持てなかった。子供が大学を出て、自分も定年になってふと気がつくと、子供はまったく家に寄りつかなくなっていることに気がついた。けれども、もう取り返しがつかない。失われた時間はもう返ってこない。自分は最も大切なものを失ってしまったのかもしれない」と。』(『家族の復権』林道義)
これは極端な例だと思いますが、どんなに忙しい環境にあってもこの人に自分で(もしくは家族で)与えられた環境の中で子どもとの関わりにベストを尽くすという意識があったら別の結果につながったのでは?と思います。
今、この時期に与えられた環境の中でベストを尽くせるようにしましょう。あとでよかったと思える日がくると思います。(園長)