2007年
https://nanokaichi.ed.jp/
2024-03-13T19:43:44+09:00
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2007-12-01T00:00:00+09:00
2007年12月 母子草編集後記より(危機の中で)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=70#block49-70
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<div>2007年12月</div>
<div> </div>
<div> 高林京佑君の件では、多くの皆様にボランティアや募金等でお世話になり感謝いたしております。まだまだ、募金の状況は厳しいですので、友人や知人への告知をお願いいたします。本人もクラスのお友だちとテレビ電話で会話をし、元気をもらった様子です。</div>
<div> </div>
<div> 私も名ばかりでボランティアになかなか参加できませんが、毎日お手伝いいだいている方々の姿を見ると本当に頭が下がります。途方もない募金目標額、危機とはこのようなことを言うのでしょうか?</div>
<div> </div>
<div> 坂村真民氏の「危機の中で」という詩です。</div>
<div style="text-align: left"> </div>
<div style="text-align: center"><strong><span style="font-family: MS P明朝">危機の中で 人は成長し 危機の中で 人は本ものになる</span></strong></div>
<div style="text-align: center"> </div>
<div style="text-align: center"><strong><span style="font-family: MS P明朝">だから危機を避けるな むしろ危機に立ち向かう心を養え</span></strong></div>
<div style="text-align: center"> </div>
<div style="text-align: center"><strong><span style="font-family: MS P明朝">冷たい烈風の中を 行きつつ思う</span></strong></div>
<div> </div>
<div> </div>
<div> 早く回復を祈るのみですが、引き続き皆様方の出来る範囲でのご協力をお願い申し上げます。</div>
<div>(園長)</div>
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2007-11-01T00:00:00+09:00
2007年11月 母子草編集後記より(誕生日)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=69#block49-69
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<div>2007年11月</div>
<div><br />
先日、大変お世話になった方にお話を伺う機会がありましたが、心に残るお話でしたのでご紹介します。</div>
<div> </div>
<div> 今、子どもの誕生日というと「今日だけはお前が主役だからと、ご馳走やお誕生日のプレゼントを贈ってあげたりするが、昔は誕生日といえば親に感謝をするのが当たり前だった。今日まで無事育てていただいた感謝と、今しっかりと両親からいただいたこの体(命)で、一生懸命にやっています。ありがとうございます。」と両親に感謝の意を表す日だったそうです。</div>
<div> </div>
<div> こうしたことを続けておられる方がいると伺い、わが身を振り返り恥ずかしくなりました。本当にその通りであると思います。決して私はわが子の誕生日のお祝いをやめたほうがいいと言っているのではありません。この感謝の言葉を伝えるということを小さな時から子どもたちに理解させることは非常に大切なことであると思います。</div>
<div> </div>
<div> 今、親からいただいた大切な命を守るため、小さな体でつらい治療に耐えている京佑くん。皆が君のために頑張ってくれています。いつか君が親や協力してくれている方々に感謝を述べるときがきます。</div>
<div> </div>
<div>「決して一人じゃない 今は 病気と闘うことだ 頑張れ。」(園長)</div>
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2007-10-01T00:00:00+09:00
2007年10月 母子草編集後記より(日頃のコミュニケーション)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=68#block49-68
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<div>2007年10月</div>
<div><br />
先日警察署の会議に出席しました。振り込め詐欺の話を中心に話を伺ったり啓発ビデオを拝見いたしました。とにかく「なぜ?」これだけ騒がれているにも関わらず、全国でこのような事件が続くのだろうかと思いますが、実に手口も巧妙になっているようです。とにかく銀行の窓口で、行員の方から「確認をとってから振込みをしてください。」といわれても、これは間違いないからと言って、他の金融機関へいってまでも振込みをしてしまうそうです。冷静さを失い、完全に興奮状態になるようです。そこまで電話口で追い込まれるようです。</div>
<div> </div>
<div> また、催眠詐欺というようなものもあるようです。これは、犯罪に結びつかないケースが多いようです。ちょっとした仮店舗やお祭り等が開催される場所の近くの簡易な施設で、若い人がとにかくお年寄りに優しくしたり、健康食品のようなものを無料で配布したりして、あとで市場価格の数倍から数十倍の価格で健康器具や食品を販売するようです。お年寄りが信じている限りは、犯罪にならないのでどうにもならないのが実態のようです。</div>
<div> </div>
<div> こうした犯罪が起こる原因は、高齢者が増えていることもそうでしょうが、やはり家族の絆が失われてきている結果なのではないのでしょうか?一般の人から客観的に見れば詐欺であっても、それを信じているお年寄りにとっては、もしかしたらその物はどうでも良くて、優しくしてくれたり、話を聞いてくれたりしてもらえることが何よりうれしいのかもしれません。</div>
<div> </div>
<div> とにかくこうした犯罪に巻き込まれないように日頃からのコミュニケーションが大切なのではないでしょうか?言うは安し行うは難しなのでしょうが、被害にあってからでは・・・。</div>
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2007-09-01T00:00:00+09:00
2007年9月 母子草編集後記より(不易と流行)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=67#block49-67
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<div>2007年9月</div>
<div><br />
園庭の築山周辺に土の山が出現!? かなり粘土質なので雨の日にはちょっとすごいことになりそうですが・・・。実はこの土、8月3日に行われた相撲巡業「富岡場所」で使われた土俵の土です。一日しか使用しなかったこの土をもらうことにしました。新学期子どもたちがどのように遊ぶかちょっと興味をもって様子を見てみたいと思います。</div>
<div> </div>
<div>◆相撲巡業は、多少運営側として関わったのですが、そのとき相撲関係者の方と外国人力士のお話をしました。幕内力士に外国人力士が増えている要因について理由をお伺いしました。その答えは、日本の社会が変わらない限り相撲の世界だけではどうにもならにことです。外国人力士は、貧しい環境の中で育って国を背負ってこの世界に入ってきている。彼らは稼いだお金をお国のために使っている。その点、日本人の力士は、豊かな国で昔と違って何不自由がなく育ってきているので、最初のスタートが違う。相撲界だけでどうにもならない部分があるとおっしゃった点には納得。</div>
<div> </div>
<div>◆これをわが身や日本の社会に置き換えて見れば、様々な問題や考えさせられることが多いように思いますが、皆さんはいかがでしょうか?自分の親が育った時代、私たち親世代が育った時代、そして今の子どもたちのそれぞれの環境を考えてみてください。</div>
<div> </div>
<div>◆「不易流行」(新しみを求めて変化していく流行性が実は俳諧の不易の本質であり、不易と流行とは根元において結合すべきであるとするもの。大辞泉)という言葉があります。社会が変化していくことは至極当たり前のことでありますが、その変化に合わせながらも変えてはいけないものを上手く結合し、本来の姿を保っていく努力が必要ですね。家庭の中でちょっと昔の生活や子育てを振り返ってみませんか?【園長】</div>
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2007-07-01T00:00:00+09:00
2007年7月 母子草編集後記より(他力による自己革新)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=66#block49-66
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<div>2007年7月</div>
<div><br />
先日、久しぶりにある尊敬する(あこがれている)先輩に会うことが出来た。会合が終わっての帰り道、様々な話を聞かせていただいた。おまけに「私の部屋で一杯ビールでもやらないか?」とお誘いを受け30分ぐらい様々なお話を伺った。その方の年齢は、46歳、実にさわやかで偉ぶらない態度は常に紳士的である。どこかの園長とは似ても似つかない。今でも英語の勉強をされていると伺った。「まだまだ、このまま終わりたくないよな~」と一言。</div>
<div> </div>
<div>◆教育者でもあり哲学者でもあった森信三先生は、独行の道よりも先輩なり指導者なりを持つことをすすめています。その理由として、「困っている具体的な細かい点に指導を受けることができることと、独力でやっていく人は、どこか人間が窮屈で、その人柄の上に、ゆとりとか、ひろやかさというものが欠けやすい。」とのこと。</div>
<div> </div>
<div>◆幸田露伴の「努力論」の中にも、「さほど能力のあった人とも見えなかった人が、ある他の人に随身して数年を経たかと思う中に、意外にその人が能力ある人になって頭角を出して来るというのがある。」これを他力による自己革新というそうです。少し意味合いは違うかもしれませんが、よき師を持つことが良い結果につながるということだと思います。</div>
<div> </div>
<div>◆おそらく、誰にも平等に出会いがあると思いますが、それをつかんで活かせるかどうかは本人次第ですね。そこまで他人には頼れないですね・・・。(園長)</div>
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2007-06-01T00:00:00+09:00
2007年6月 母子草編集後記より(鏡では見えない自分の顔)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=65#block49-65
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<div>2007年6月</div>
<div><br />
この時期は、子どもたちのいろいろな表情(顔)を見られる。不安そうに車から降りる顔、保護者の方から離れるのがつらくて大泣きする顔、楽しくて輝く笑顔、得意げな顔、友だちとのトラブルで怒った顔など様々。</div>
<div> </div>
<div>◆しかし、幼稚園になかなか慣れない子どもが徐々に笑顔を見せてくれることが、何よりもうれいしい。その後信頼関係が確立されれば担任も一安心といったところでしょう。子どもの表情もさることながら、この時期保護者の皆さんの顔も子どもの表情に影響されてしまいますね。しかし、保護者のみなさんの不安な顔は子どもたちにすぐ伝わってしまいます。つらいときもありましょうが笑顔で頑張りましょう。</div>
<div> </div>
<div>◆「各人はその姿形や、その振舞いや、顔つきによって特徴づけられる。その外面的な形が、体と素質と能力を表している。(中略)年をとるにつれ、顔には一層全体的人間としての感情や欲求や抱負が豊かに現れてくる。青年の美しさは、生まれつき調和の取れた顔立ちによるものである。年をとった人の美しさは、その精神からくるものであり、きわめて稀である。(「人間 この未知なるもの」アレキシス・カレル著 渡部昇一訳 三笠書房)とノーベル生理学・医学賞受賞者は語る。</div>
<div> </div>
<div>◆時々あのように年をとりたいと思うご老人に出会うことがある。さてさて自分はいったいどのように見られているのであろうか?これだけはどんなに鏡とにらめっこしても本人には分からないですね。(園長)</div>
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2007-05-01T00:00:00+09:00
2007年5月 母子草編集後記より(李登輝さんにお会いして)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=64#block49-64
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<div>2007年5月</div>
<div> </div>
<div> 本年、(社)日本青年会議所の常任理事を務めさせていただいております。その関係で、時折園を留守にし、保護者の皆様や子どもたちそして職員に迷惑をかけて申し訳なく思っております。私がこの青年会議所活動を続ける理由は一つであります。如何に人のために尽くすということが、私にとっての生き方であるからであります。</div>
<div> </div>
<div>★私の信望する森信三さんが、「人は各自、自分のもって生まれた素質・天分をなるべく十分に発揮し実現をすることを通して、多少なりとも世の中につくすほかないであろう」この言葉に出会ってから自らの生活が変わったと思っています。40歳で卒業の青年会議所活動を、残る数年続けたいと思っています。</div>
<div> </div>
<div>★本年は、役職のおかげで様々な出逢いを頂いております。多くの著名な方々との出逢いをいただいております。そのような状況の中で、今回は台湾の前総統の李登輝氏にお会いする機会を得ることが出来ました。台湾の民主化を強いリーダーシップで引っ張ってこられた方とお会いさせていただくことは、本当に機会のないことであります。ありがたい限りであります。</div>
<div> </div>
<div>★その対談の中で、日本人としてのあり方や、アジアや世界に対して日本のあるべき姿等をお伺いしました。また、自国の歴史や地理や文化を国民が詳しく知らない(大切にしない)国は、今後発展しないであろうことや、親として子どもに姿・背中(生き方)を教えることが出来ない人が増えていることは猶予すべき問題であることなど、沢山のご示唆を頂きました。日本人より日本人らしい生き方をされている李登輝氏にお会いをして、日本人であることの誇りを感じるとともに、今後の日本の歩むべき道(課題)を教示いただきました。(園長)</div>
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2007-03-01T00:00:00+09:00
2007年3月 母子草編集後記より(夜回り先生の講演会を聞いて)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=63#block49-63
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<div>2007年3月</div>
<div> </div>
<div> 先日、夜回り先生こと水谷修氏の講演会に出かけてきました。ご存知の方も多いと思いますが、夜の街にでて子どもたちを様々な誘惑や危険な状態から救い出し、社会に復帰をさせようとされている方であります。話の中で、今現実に子どもたちが巻き込まれている夜の街での事実には驚かされました。また、命を懸けて子どもたちを救い出している話は涙なしでは聞くことが出来ませんでした。</div>
<div> </div>
<div> どんな子どもも好き好んで夜の街へ飛び出していくのではない。また昼間の生活に戻りたいけど戻れない複雑な事情等、子どもたちにはどうにもならない環境がそこにあることも、他人事ではないと考えさせられました。</div>
<div> </div>
<div> あたたかい家庭があれば、すべて解決するだろうと簡単に思いますが、どうにもならない環境におかれている子どもたちがいることも現実で、そこで助けてあげられるのは水谷氏のように命を懸けて取り組んでくれる人しかいないのだろうか?と、自分の無力さを思いますが、講演の中でも語っておられましたが、地域の中でちょっとした声掛けや、優しく包んであげられる環境があれば、少しは夜の街へ飛び込んでしまう子どもたちを救ってあげられるのではと思いました。</div>
<div> </div>
<div> また、家庭でもっと優しい楽しい会話があふれていたら、みんなで食卓を囲んでいたら、子どもたちは素直に育つというお話は納得です。我が家は三世代同居ですが子どもたちには最高の環境であると思っています。</div>
<div> </div>
<div> みんな褒められて優しくされていやな思いをする人はいませんよね。毎日怒られ、キツイ言葉をかけられたら・・・。</div>
<div> </div>
<div> 少しの反省とあらためて納得した講演会でありました。(園長)</div>
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2007-07-01T00:00:00+09:00
2007年2月 母子草編集後記より(子どものゲーム)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=62#block49-62
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<div>2007年2月</div>
<div><br />
最近わが子のゲームをすることが気になります。ゲームの中身はまったく興味がないのですが、姉妹そろって夢中になっている姿を見ると、ついつい注意を・・・。多少なら構わないのですが、あまり長時間に及ぶとやめるように声をかけます。</div>
<div> </div>
<div>◆今の子どもたちは、テレビ、ビデオ、ゲーム、パソコンなど、幼少期からメディアへの接触が多くなっていることは、皆さんご承知のことですが、ついつい歯止めがかからないこともあるのではないでしょうか?</div>
<div> </div>
<div>◆さて過度な接触は何をもたらすのでしょうか? 外遊びの時間が減るので、体が育たない。(足がおかしい、自律神経が鍛えられない、視力・立体視力の衰え、脳への悪影響?)また、コミュニケーション能力が育たない、バーチャル体験先行の危険も指摘されています。</div>
<div> </div>
<div>◆解決策としては、時間を限定したり、ノーテレビデーなど考えられますね。今はいいかもしれませんが、将来のことを考え、よい判断をしていきたいですね。</div>
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<div> 私は、最近はほとんどテレビを見ません。映画ぐらい見たいと思うのですが・・・。これも問題有かな?(園長)</div>
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2007-01-01T00:00:00+09:00
2007年1月 母子草編集後記より(新年を迎える決意)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=49/r_id=61#block49-61
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<div>2007年1月</div>
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<div> 園長だよりで毎年同じようなことを取り上げていた言葉は、仏教詩人の坂村真民さんの言葉でありました。その坂村真民さんが、98歳の誕生日を前に昨年12月にお亡くなりになられました。『新しい年を迎えるには、新しい心構えがなくてはならね。決して漫然と迎えてはならぬ。そしてその心構えには年相応のものがなくてはならぬ。五十代には五十代の心構え、七十代には七十代の心構えが大切である。還暦になったんだから、古稀になったんだからという妥協は、自己を深淵に落ち込ませるだけである。」数年来、皆さんに紹介してきた言葉であります。</div>
<div> </div>
<div> 実は、もう一つ幼稚園の仕事に関わるようになったときに、心の支えにしてきた言葉があります。『念ずれば花ひらく』あまりにも有名な言葉ですが、これは詩の冒頭の言葉であります。この機会に全文ご紹介いたします。</div>
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<div> 『念ずれば花ひらく 苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを わたしもいつのころからか となえるようになった そしてそのたび わたしの花がふしぎと ひとつひとつひらいていった』</div>
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<div> この念ずるということばに込められた思いは深いものがあると思います。ひたすらに信じて、ひたむきに努力をし、苦難を乗り越えるという意味が込められているのだと私なりに理解をしています。</div>
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<div> 昨年の12月に致知出版社より「坂村真民一日一言」が出版されました興味のある方はどうぞ。私のお勧めです。(園長)</div>