2008年
2008年7月 母子草7月号より(本気)
2008年7月
園長だよりで本の名前を紹介したロバートフルガムの「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」(河出文庫)は短いエッセイ集です。以下本文の抜粋です。「人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。」
その学んだ中に「誰かを傷つけたら、ごめんなさい、ということ。」という一文があります。幼稚園でも素直にごめんなさいが言えなかったり、言い訳をしたり、友達のせいにしたりという場面があります。もちろん本人の言い分もしっかり聞きますが、やはり素直に「ごめんね」が言えるといいと思います。ご家庭でもいろいろな場面があると思います。「ここは」というときにはしっかりと対応したいですね。
園でも先生が「本気」で子どもたちを叱っている場面があります。約束を守れなかったり、先生を馬鹿にするような発言やしぐさをした時などです。常に褒めて育てるが基本ですが、例外もあります。しかしこの本気が子どもたちに伝わるとその信頼関係も深まりますし、してはいけないことをしっかり身につけてくれると思います。
坂村真民さんの詩「本気」です。過去に紹介したかもしれませんが・・・。
本気になると 世界が変わってくる
自分が変わってくる 変わってこなかったら
まだ本気になっていない証拠だ
本気な恋 本気な仕事 ああ 人間一度
こいつを つかまんことには
本気な親、本気な先生、本気な園長 みんなで子どもたちのために頑張りましょう。
(園長)