2009年
2009年10月 母子草10月号より(自分にしかない役割)
2009年10月
最近、青年会議所活動をしている仲間を失いました。36歳という若さでありました。急なことでとても驚きましたし、2週間ほど前に頑張っている姿を見ていたので何とも・・・。そして、数日前には癌と戦っている同じ志をもった二人の仲間と出会う機会を得ました。二人とも仕事も青年会議所活動もしっかり続けておりそのお話を聞いて、自分自身を振りかえる機会をいただいたと思います。自分自身に「お前もこの仲間のようにしっかり生きているか?」と問いました。
夏の関東地区研修会で聴いた「千の風にのって」の作曲者である新井満さんの「命の三つの意味」という話を思い出しました。一つ目は、必ず死ぬ。二つ目は役割を果たすために生まれてくる。三つ目は、生きなければならない。当たり前のことと思われる方もいるかと思いますが、それぞれの役割を果たすということが大切だと思います。
101歳で9月に亡くなられた禅僧松原泰道さんは、仏教の真髄は?との問いに「上求(じょうぐ)菩提(ぼだい) 下化(げけ)衆生(しゅじょう)」とお答えになったそうです。上求菩提は、自己の人間性を向上させること、下化衆生は人のために尽くすことという意味です。
園長として僧侶として親として地域に生きる人間としての役割をいろいろ考えますが、基本は「上求菩提 下化衆生」でいきたいと思います。今月はちょっと重たい話になってしまいましたが、自分にしかない役割、時には真剣に考えてみるのも必要なことだと思います。
(園長)