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つぶやき

2009年

2009年1月 母子草1月号より(お弁当の話)

2009年1月
 
お弁当の話

 彼はある日、母親の作る父の弁当を間違えてもって行ってしまった。彼曰く、「おやじの弁当は軽く、俺の弁当は重かった。おやじの弁当箱はご飯が半分で、自分のにはいっぱい入っており、おやじの弁当のおかずは味噌がご飯の上に載せてあっただけなのに、自分のにはメザシが入っていたことを、間違えて初めて知った。
 
 父子の弁当の内容を一番よく知っている両親は一切黙して語らず。肉体労働をしている親が子どもの分量の半分でおかずのない弁当をもってゆく。これを知った瞬間、『子を思う親の真(愛)情』が分かり、胸つまり、涙あふれ、その弁当すら食べられなかった。その感動の涙が勉学の決意になり、涙しながら両親の期待を裏切るまいと心に誓った」(致知1月号「巻頭の言葉」より抜粋)
 
 食育の講演会で講師が、「そもそも腹がへっているのか?」という言葉が印象に残っています。教育者で哲学者でもある森信三さんは、読書について、外面的な義務や強制に迫られて読んだ書物というのは、いわば腹の減らぬのに食べた食物みたいに不消化なものと言われています。
 
 そもそも子どもたちが食べたい物を取りそろえたり、栄養バランスを考えてあげたり、子どもに本や学習教材や環境を整えてあげることもそれは大切なことですが、子どもが食べたい、学びたい、吸収したい、体を動かしたいと欲求を生み出すように環境を整えていかなければならないのです。この弁当の話を読んで親として息子としても反省しています。恩着せがましく弁当の中身を子どもに話しては逆効果。さてさて皆さんならどうしますか?(園長)
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