2009年
2009年5月 母子草5月号より(講演記)
2009年5月
過日、富岡ロータリークラブさんの例会で講演をする試練をいただきました。30分弱でしたが、両脇に大汗をかきながら何とか時間を持たせることができました。人生の先輩方々を前に何を話すか大変迷いましたが、今自分が考えていることや活動していることしか話せないと思い講演テーマを決めさせていただきました。しかし、その決めたテーマは何と「青年の使命」。これまた大きなテーマにしてしまったことと、青年期を過ぎてしまった方々を目の前にした時に、何を思ってこのテーマを決めたのか反省しましたが、時すでに遅し・・・。
話の中身は、「出会い」や幸田露伴の「努力論」の他力による自己革新、橋本佐内の啓発録の「立志」の話をした後に、戦艦大和からただ一人生還された吉田満さんの話「彼らは日本の清らかさ高さ尊さ美しさを実現するために死んでいくと覚悟を決めた、それらが今の日本で実現されているのか?」を引用しました。そして、江戸から明治にかけて国のありようが大幅に変化したときに活躍した人々の年齢は、まさに青年世代であったことを考えれば、百年に一度の不況といわれる現在であるが、歴史を振り返って大きな視点で今を考えなければいけない。自分の家族や仕事を守ることは当たり前だが、決してそれだけをやっていればいいのではない。公のことを考える必要がある。
おむつを取るのに親子でとる努力はその時にしなければならない。その時に努力するからこそ親も子どもも学びがあるのです。青年期には国のことや公のことを考え学ばなければならないのです。と言いきってはみたものの・・・。その結果は如何に?(園長)