2011年
2011年10月 母子草編集後記(子育てしながらも自ら育つ)
2011年10月
アメリカに質の高い幼児教育を受けた人たちとそうでない人たちのその後の将来を追ったペリープリスクール研究というのがある。いくつかのデータを紹介します。
調査項目 | 参加 | 不参加 |
14歳時学校生活を充実させている。 | 61% | 38% |
高校を卒業。 | 65% | 45% |
40歳時に2万米ドルの収入がある。 | 60% | 40% |
40歳までに5回以上の逮捕歴がある。 | 36% | 55% |
ご覧のとおり比率の問題ですが差がはっきりわかります。この結果から子どもたちへの教育投資が安全で確実なものであり、将来の社会にすぐれた便益をもたらすということが導きだされています。しかし、完璧ではありませんね。◆森信三氏は、人間ができあがる要素に「血(血統)、育ち、教え」の三つを挙げています。特に血と育ちが重要だといっています。どうしてもこの血や育ちから人間のアクというものが根深く影響をしているといいます。そしてこれを懸命の覚悟で除去しなければと教えています。◆ここにこの数字をより完璧に近づける答えがあるように思います。血統や育ちからくるアクを除去するには相当の信念と覚悟そして修養が必要ですね。森氏曰く一生かけてするものだと。子育てしながら自らも育つ。(園長)