2011年
2011年5月 母子草編集後記(親の恩)
2011年5月
父母恩重経というのがあります。これは、インドではなく中国で儒教思想の影響がみられるお経です。その中に父母の恩が10説かれています。
1.懐妊中、母が子を守護してくれた恩。
2.出産の折り、母が苦しみに耐えてくれた恩。
3.子どもが生まれたとたん、母がそれまでのすべての苦しみを忘れてくれた恩。
4.乳を飲ませ、養育してくれた恩。
5.子のために乾いた場所をゆずり、みずからは湿ったところに寝てくれた恩。
6.子の不浄物を洗い灌いでくれた恩。
7.子に植物を与えるとき、口に含んで、苦きものはみずから飲み込み、甘きをはきて子どもに
与えてくれた恩。
8.子のために、あえてみずから悪業をすすんでつくてくれた恩。
9.子が遠くにいったとき、子の安否を気づかってくれた恩。
10.最初から最後まで、ひたすらに子に慈愛をかけてくれた恩。
この恩はわれわれがいかに努力しても返すことはできないくらい無限大の恩ということ。そしてこの恩は「知る」のだと。◆今月は母の日、来月は父の日一つご参考に。しかし、ほとんど母の恩という気もするが・・・。 【園長】
参照(父母恩重経 著者ひろさちや 講談社)