2011年
2011年3月 母子草編集後記(慈悲)
2011年3月
保育体験をして本当に素晴らしい感想をお寄せ頂いており毎年企画をして良かったと実感する事ができます。やはり、相手の立場に立つと全く違うものがそこに映り、見る事が出来るのだと思います。
仏教の基本的な思想に慈悲の精神があります。まずは自分を反省して、そして人の身になって考えるということです。まさに、保育体験によってこの慈悲のこころを体験・体感されているのだと思います。体験された方いかがでしょうか。
「人々が生きてゆくためには、各自が自己の存在をたもち、それを顧慮するということが第一条件となっています。その事実は、各自が自覚し意識していることです。もしそうであるならば、他人も同様であると考えて、相手に対して、あるいは他人に対して、いたわりの心をもたねばなりません」仏典の言葉 中村元 著(岩波現代文庫)とあります。常に意識しておきたいですね。
お釈迦さまが、「自己より愛しいものはない」という趣旨の次の詩句を唱えたといわれています。
~ いかなる方向に心をはせて探し求めても、自分よりさらに愛しいものを見出し得なかった。同様に、他の人びとにもそれぞれ自分は愛しい。それゆえに、自己を愛する者は他人を傷つけてはならぬ ~