2012年
2012年2月 母子草編集後記(我慢)
2012年2月
天台宗は、伝教大師最澄上人が開宗された宗派です。伝教大師は、「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」と教えられました。そうした教えを広めるために「一隅を照らす」運動を展開しております。一隅を照らす運動は、自分自身が一隅を照らす人(菩薩)になるように努め、その輪を社会につなげていこうという運動です。
その運動の機関紙に落語家の露(つゆ)の団(まる)姫(こ)さんの川柳小噺が掲載されています。「忍辱(にんにく)」という、耐え忍ぶ、我慢するというお釈迦さんの教えにちなんで「我慢」をテーマに川柳を読んでいますのでご紹介します。
●日曜日の買い物風景を読んで 「妻シャネル 僕ユニクロで 仲が良い」
●忘年会・新年会を読んで 「気を緩め 自分の首を 絞める酒」
我慢は本当に大切なものだと思います。その人を作り上げる重要な要素の一つだと思います。我慢強い人が減っているように思われる昨今のようです。自分自身の我慢、子どもたちの我慢を考えてみるのもいいかもしれません。
そして私も一句。
「このくらい 思う心が ウエスト増」
おあとがよろしいようで・・・。(園長)