2005年
https://nanokaichi.ed.jp/
2024-03-13T19:43:44+09:00
-
text/html
2005-12-01T00:00:00+09:00
2005年12月 母子草編集後記より(遊びをせんとや生まれけむ)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=91#block51-91
1
<div>2005年12月</div>
<div> </div>
<div>たまたま最近開いた二冊の本に同じ歌が載っていました。十二世紀の梁塵秘抄(後白河法皇編著)のなかに編まれている歌です。</div>
<div> </div>
<div> </div>
<div> 遊びをせんとや生まれけむ</div>
<div> </div>
<div> 戯れせんとやうまれけむ</div>
<div> </div>
<div> 遊ぶ子どもの声聞けば</div>
<div> </div>
<div> わが身さえこそ揺る(動る)がるれ</div>
<div> </div>
<div> </div>
<div>技巧的な遊びや踊りでないからこそ、それは大人の心をとらえ、魂を動るがすのである。</div>
<div>(日本人の信仰心 磯部忠正著)</div>
<div> </div>
<div>わが身までゆり動かされるのはなぜか。それはわれわれ自身の中にも遊びへの強い要求と感情があり、それが子どもの声をによって強い共感へとかりたてられるからです。(幼児期 岡本夏木著)</div>
<div> </div>
<div> </div>
<div>12月10日おゆうぎ会当日 皆さんを揺り動かすのは、子どもたちの遊び心?</div>
<div>生命の躍動? 生きる力? 当日をお楽しみに。</div>
<div> </div>
<div style="text-align: right">(園長)</div>
-
text/html
2005-11-01T00:00:00+09:00
2005年11月 母子草編集後記より(初体験)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=90#block51-90
1
<div>2005年 11月</div>
<div> </div>
<div> 先日、ある初体験をしました。それは、短大保育学科の総合演習という授業の講義を頼まれ約80分間話をするという体験であります。テーマは自由ということだったのですが、一ヶ月後に保育実習を控えた学生ということを考慮に入れて欲しいとのことでした。</div>
<div> </div>
<div>確か依頼を受けたのが5月ごろでした。それから何を話そうか迷っていましたが、一番良いのは自分が経験してきたことだろうと考え、生い立ちから今日までどのような生活を送ってきたか。就職してから、生き方や物事の考え方が変わっていったことなど、生き方、仕事の意義、教師としての理想像、実習を迎える心構えなどを話しました。</div>
<div> </div>
<div>約170名の学生も一部睡眠中の学生を除いて良く聞いてくれました。目がこちらを向いていたのでそのような感想を持ちました。終了後、一緒に聞いていた若手講師の方が寄ってきて、講義中に紹介した本のタイトルをメモしていただいたのと、学生が「ありがとうございました」と声を掛けていってくれたこと、評価はともかく、80分間集中しエネルギーを発散できたことは大変心地よかったです。</div>
<div> </div>
<div>お声を掛けていただいた方に本当に感謝であります。</div>
<div> </div>
<div style="text-align: center">であいのふしぎに手をあわせよう(坂村真民)</div>
<div> </div>
<div>このひと言が頭に浮かびました。(園長)</div>
-
text/html
2005-10-01T00:00:00+09:00
2005年10月 母子草編集後記より(運動会はだれのもの?)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=89#block51-89
1
<div>2005年10月</div>
<div> </div>
<div>◆全日私幼連のPTAしんぶん2ページ目の「子どもの健康12カ月」<strong>運動会は誰のもの?</strong>お読みになりましたでしょうか?カメラやビデオの記録より子どもの心に残る応援を!!と鈴木みゆき先生(聖徳短期大学部教授)が執筆しています。「記録に夢中な親心は、実は子どもの願いから離れているということはないでしょうか。親の笑顔や割れんばかりの拍手が、子どもたちの気持ちを何よりも満たしてくれるはずです」まだ、お読みになっていない方は、是非一読を。</div>
<div> </div>
<div>◆わが園も保護者の皆様のおかげで厳しいルールを決めずに運動会ができることは、大変ありがたいことと思います。しかしここ数年、場所取りがエスカレートしたり、ビデオの三脚が最前列に幅を利かせるようになりつつあります。自分の家族のことを少し犠牲にしながらもお手伝いいただく保護者会の役員さんのおかげで運動会もなりたっています。どうか自分だけよければという態度・行為が見られない、親のモラルも素晴らしい、子ども達に胸をはれる運動会になりますように。</div>
<div>(園長)</div>
-
text/html
2005-08-01T00:00:00+09:00
2005年8月 母子草編集後記より(夏休みのささやかな楽しみ)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=88#block51-88
1
<div>2005年8月</div>
<div> </div>
<div>編集後記</div>
<div> </div>
<div> 今年の夏休みも特に目玉がなく、休みらしい休みを取れずに過ごしました。このような出だしだと読み手は辛いというか読みたくなくなってしまうのでありましょうか。しかし、何らかの報告をしないと「夏休みの間、何していたんだ」と怒られそうであります。例年は、研修会等に参加し刺激を受けて英気を養うのでありますが、今年は、関東地区の教員研修大会が8月18・19日と高崎で開催され準備に追われました。私の気持ちの中では、この19日に夏は終わったような気がいたします。</div>
<div> </div>
<div>◆6月のPTAしんぶんに父親特集が載っていたのを覚えてらっしゃいますか?もし保存してあれば再度目を通していただければと思います。その中で、林道義さんの記事がありました。勉強不足で知らなかったのですが、記事の内容に興味を持ち「父性の復権」「家族の復権」の2冊の著書をこの夏読みました。</div>
<div> </div>
<div>◆父性にとって大切な能力は、まとめあげる力だそうです。そしてそれに必要なものが、理念、理想、価値観、世界観。子どもの教育において一番大切なことは、個々の技術を教えたり個々の徳目を実行させることではなく、最も大切な原理や理念を教えて、それを個々の場面において適用できる能力を養うことであるそうです。</div>
<div> </div>
<div>◆父性の定義そしてどうして父性が必要かは?是非読んでいただきたいと思います。「家族の復権」もうなずくところ多く、日本の家族の素晴らしさに気づかされます。現在「母性の復権」を注文中で届くのを楽しみにしています。始業式には届くかな?夏休み最後のささやかな楽しみであります。 </div>
<div>(園長)</div>
-
text/html
2005-07-01T00:00:00+09:00
2005年7月 全日私幼連 私幼時報 書籍探訪より
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=87#block51-87
1
<div>2005年7月</div>
<div> </div>
<div>全日私幼連 私幼時報7月号 書籍探訪より</div>
<div><br />
今までの人生を振り返り多くの本を読んだなんてとても言えません。最近でこそ本屋へ足を運ぶ回数が増え、インターネットでの注文もするようになりましたが、趣味が読書などとはけして書けません。日々の実態も入荷が多く、机の上の整理のつかない書類と同じように自宅の机や本棚には滞っている本が多くあります。これを「つんどく」というそうですが、自慢にはなりませんけれども、こちらは、得意分野でしょうか?</div>
<div> </div>
<div> 前置きはさておき、この本の中身は、岩波書店創業90周年を記念して実施した原稿募集「本と私」の入選作の19篇を収録したものです。本にまつわる遠い日の記憶、読書の多様なかたち、本との出会いが広い世界につながったこと、本を書く、つくるということにまつわる話等、それぞれの「本と私」が書かれています。それぞれが感動を与えてくれ、本がいかに人生を豊かなものにしてくれるかが伝わってきます。</div>
<div> </div>
<div> その中でも、千村清さんの「病床読書」にはこれからの読書について愉しみをいただいた気がいたします。病を得てから「どう死ぬか、どう生きるか」というかねてからの大問題と取り組むようになったそうです。その時若い頃から買い集めた五〇〇〇冊の本が出番を迎えることになったのですが、適切な整理をしておかなかったため、入院時には検索がままならず特に苦労をされたそうです。退院後は、整理を始め(1)枕頭書、(2)参考書、(3)読切書の三つに分類をし、整理をしながら読書の質を上げてきて、二度三度と読み返す「快読」ともいう会心の読書を続けているそうです。</div>
<div> </div>
<div> 私のパソコンには、侍時計なるものがあります。時計をクリックすると、生誕から今日までの日数と、自分で天寿を想定した残りの日までの日数が、天寿までに桜の花が見られる回数とともに示されます。これから何冊読めるか分かりませんが、選考眼と少冊ではありますが整理について考えさせられた一冊でした。(園長)</div>
-
text/html
2005-06-01T00:00:00+09:00
2005年6月 母子草編集後記より(あなたはあなたのままでいい)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=86#block51-86
1
<div>2005年6月</div>
<div> </div>
<div> 先日、配布をさせていただきました全日私幼連のPTAしんぶん目を通していただきましたでしょうか?5月ということもあり紙面も母の日特集ということで、おもちゃ箱(編集後記)も暁烏敏(あけがらすはや)さんの短歌を紹介させていただきました。どのような感想を持ちましたでしょうか? </div>
<div> </div>
<div>◆今、世の中では少子化とともに虐待や養育放棄など母親の力(母親だけではないですが)が問われているように思います。子育て世代の親としてがんばらなければと責任を感じています。</div>
<div> </div>
<div>◆エジソン、吉田松陰、美空ひばり、野口英世などの後世に名を残す偉大な天才たちの生い立ちを研究した中村多恵子さんは、天才を育てた母親の特に重要だと考える共通項を三つあげています。</div>
<div>(1)その子のありのままを受け入れていたこと。</div>
<div>(2)もともと素晴らしい力をもっていることを心から信じて伝え続けていたということ。</div>
<div>(3)夢中になっていることを、親の価値観でやめさせたりせず、十分にやらせてあげていたということ。</div>
<div>ひと言で言えば、「あなたは、あなたのままでいい」というスタンスです。と語っています。</div>
<div> </div>
<div style="text-align: left">◆天才を育てましょうなどど言うつもりは毛頭ありませんが、一人ひとりの持っている可能性を引き出すためには、示唆に富むお話であります。</div>
<div style="text-align: right">(園長)</div>
-
text/html
2005-05-01T00:00:00+09:00
2005年5月 母子草編集後記より(気づき)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=85#block51-85
1
<div>2005年5月</div>
<div> </div>
<div> 先日、23・24日に青年会議所のイベントで55キロを歩いた。1泊2日小学生の子ども達とともに過ごした。さすがに高学年にもなるとなかなか大人の言うことを素直には聞いてくれないというのが実感だった。幼稚園の子ども達がどんなに素直か再認識した。</div>
<div> </div>
<div>◆妙義少年自然の家から間近にみえる妙義山の新緑と遅咲きの桜の色が何ともやさしく感じられた。鳥のさえずり、水の流れる音、風の心地よさ、花々の薫りなど、車窓からでは感じられないゆっくりとしたスピードならでは感じられるものを全身で体感することができ、有意義な時間を過ごすことができた。</div>
<div> </div>
<div>◆ほとんどの子ども達は元気にゴールをしたが、中には足を引きずりながらゆっくりと歩みを進める子もいた。しかし同じ班の仲間はその子を励まし、ともにゴールをするシーンは実に感動的であった。</div>
<div> </div>
<div>◆感性を磨くこととともに感動をいただいた代償は、日頃の運動不足がたたってできた膨れ上がった足の指と痛みであった。情けないが、この気づきも一つの成果であった。(園長)</div>
-
text/html
2005-04-01T00:00:00+09:00
2005年4月 母子草編集後記より(桜の花の美しさ)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=84#block51-84
1
<div>2005年4月</div>
<div> </div>
<div> 先日東京へ出張の際、真新しいスーツに身をつつんだ新入社員そしておそらく地方から出てきて親と一緒に入学式に参加すると思われる学生を多く見かけた。残念ながら満開の桜は間に合わなかった。</div>
<div> </div>
<div>◆高校を卒業して東京で一人暮らしを始めた事や、会社の入社式のことなどが頭に浮かんできた。不安の中にもうれしさや希望や夢というものが心の中に一杯あったことを思い出した。</div>
<div> </div>
<div>◆新入園児は幼稚園がどんな所かも理解をしないで親と離れるのだからさぞかし不安だろう。進級児も友だちが替わり先生が替わりやはり不安を持ってくるのだろう。その不安を受け止めて、これから先の希望(思いっきり楽しい幼稚園生活)を与えてあげたい。</div>
<div> </div>
<div>◆桜の花の美しさに日本人が心ひかれる魅力を中西進(京都市立芸術大学長)さんは、著書「日本人の忘れ物」の中で、一番きれいな時に散るからだろうと理由付けをしている。納得すると共に新たな希望に満ちたスタートの時期と言うことも桜の美しさに一役かっているのではないかと思う。</div>
-
text/html
2005-03-01T00:00:00+09:00
2005年3月 母子草編集後記より(保育体験)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=83#block51-83
1
<div>2005年3月</div>
<div> </div>
<div> 初めての保育体験の試みでしたが、参加いただいた方には好評でした。是非、来年度以降も続けていきたいと思います。今回参加できなかった方、次回以降ご参加ください。決して無理にお願いしているものではございませんので、その点はご了解いただきたいと思います。<br />
</div>
<div>◆一日ということで朝から手伝っていただいたのは、何人かの方が感想に書いていただいたように、準備や掃除をしてもらいたかったからであります。保育終了後は、お子さんと一緒に降園していただきましたが、降園後個人記録ノートの記入や日誌、掃除、一日を振り返っての反省とお茶を飲みながら教師間の共通理解を図る話し合いと続きます。幼稚園の先生は子どもが帰った後、すぐに帰宅しているように思っている方も時々いらっしゃるのも事実ですので、少しでも皆さんに保育者の一日が理解できていただいたことは、大変有意義なことでありました。<br />
</div>
<div>◆そして一番気づいてもらいたかったのは、帰宅後に「今日は、誰と何をした?」という質問を子どもに投げかけ、回答が返ってこなかったり、「一人で遊んでいた」という答えを聞き不安になる必要はないということです。聞きたい気持ちはよく理解できますが、子どもが自ら話したら真剣に良く聞いてあげていただくことは大切だと思いますが、必要以上に聞くことはしないほうが良いと思います。<br />
</div>
<div>◆もっと前から企画をしていたのですが、実施が今年になり反省をしています。来年度以降も改善を加え、幼稚園と子どもとそして保護者の三者にとって有意義な機会となるよう創造していきたいと思います。(園長)</div>
-
text/html
2005-02-01T00:00:00+09:00
2005年2月 母子草編集後記より(お年玉プレゼントの一冊)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=82#block51-82
1
<div> 出版社からのお年玉プレゼントのメールが届きました。先着100名と書いてあったので、すぐに応募のメールを返信。見事にお年玉プレゼントを頂戴しました。</div>
<div> </div>
<div>◆そのプレゼントとは何かと言いますと一冊の本であります。そのタイトルは「あなたの夢は何ですか?そのとき少女はこう答えた。私の夢は大人になるまで生きることです」何と衝撃的なタイトルでしょうか。フィリピンの首都マニラにあるごみ捨て場スモーキーマウンテンで暮らす少女の言葉であります。この本の著者は、アジアの開発途上国の貧しさの中でも一生懸命に生きている子どもたちをサポートしているNGO沖縄アジアチャイルドサポート代表を務める池間哲郎さんであります。</div>
<div> </div>
<div>◆読みすすめていくうちに、次はどんな衝撃的な事実を読まなければならないのか?背筋が寒くなりました。「夢」「生きる」「絆」普段これらの言葉を簡単に使っていると反省をしましたし、この本に出てくる子ども達のこれらの言葉には、比べ物にならないほど重みを感じました。</div>
<div> </div>
<div>◆著者も多くの子ども達にこの本を読んでもらいたいと書いています。「一生懸命生きる人じゃないと、本当の命の尊さはわからない。真剣に生きる人じゃないと、人の痛みや悲しみは伝わってこないと思うのです。一番大事なボランティアは自分自身が一生懸命に生きることなのです。」とありました。お勧めの一冊です。(園長)</div>
<div> </div>
<div>●「あなたの夢は何ですか?そのとき少女はこう答えた。私の夢は大人になるまで生きることです」池間哲郎著 致知出版社</div>
-
text/html
2005-01-01T00:00:00+09:00
2005年1月 母子草編集後記より(親)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=51/r_id=81#block51-81
1
<div>2005年1月</div>
<div><br />
年末年始は少しゆっくりさせていただきました。年末に書店で購入した本とインターネットで購入し積み上がっていた未読の本、そして珍しくお歳暮としていただいた本を、大掃除ではないですが数冊読んで整理することができました。ということで父親としては満点ではありませんでした。<br />
</div>
<div> 「日本人のしつけは衰退したか」広田照幸著を読むと今日までの子育てとそれをとりまく社会の変遷が良くわかります。そんな中で少子化が進み少ない子ども達に、「より熱心に、より完璧に」の親の願いの先には大きな危険性を含んでいることを指摘しています。また、著者は完璧な親を目指さず、子どもとうまくコミュニケーションができているとか、子どもにこんないいことが伝えられたとか、加点法で子育てをするという意見をあとがきに書いています。<br />
</div>
<div> 五木寛之さんは自分の人生を充実させて生きることにすべてのエネルギーをそそぐ。そこからから子ども達が感じるものこそ、親が子どもに伝える大事な遺産のような気がして仕方がないとおっしゃられています。<br />
</div>
<div> 子どもの目に親はどのように映っているのでしょうか?スケジュール管理のマネージャーではありませんように。</div>