2006年
https://nanokaichi.ed.jp/
2024-03-13T19:43:44+09:00
-
text/html
2006-12-01T00:00:00+09:00
2006年12月 母子草編集後記より(公開保育を終えて)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=80#block50-80
1
<div>2006年12月</div>
<div><br />
11月1日に行いました新規採用教員研修会では、短縮保育でご迷惑をお掛けいたしました。この研修会は、県が主催の事業で私立幼稚園新規採用教員研修の10日間の園外研修事業のうちの一日として、他園の保育を見学し指導計画について研修するというものです。今回は、6クラス以上ある園で、新規採用教員がいないこと、以前に研究発表(公開保育の実績があるということで当園に依頼があったものです。本当にご理解ご協力に感謝いたします。</div>
<div> </div>
<div> その成果ですが、先日協会の理事会報告で、感謝のお言葉と頂きました。参加者から感想を聞いた他園の先生が「是非、見学にきたい」といわれたこと、また「早速、できることから園環境を変えて雰囲気が変わりました。」と感想をいただきました。</div>
<div> </div>
<div> 以前、研究発表をさせていただときに協会の広報誌に「特に発表日近くの数日はわが園の職員の幼稚園教諭としての誇りとプライドを見ることができました。」と感想を書いた覚えがあります。今回も新採研修生や協会役員さんや助言者の先生の前で、園長としての挨拶のなかで同じことを述べさせていただきました。手前味噌になりますが、素晴らしい職員に恵まれていることに感謝です。</div>
<div style="text-align: right">(園長)</div>
-
text/html
2006-11-01T00:00:00+09:00
2006年11月 母子草編集後記より(信頼)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=79#block50-79
1
<div> 運動会ではおほめの言葉をたくさんいただきました。ありがとうございました。子どもたちも、保護者のみなさんやおじいちゃん・おばあちゃんからたくさんほめてもらったことでしょう。</div>
<div> </div>
<div> 河合雅雄さんの著書「子どもと自然」(岩波新書)に「社会的動物である人間は、自分の行動の成果が他にきちっと評価されることによって、大きな満足を得る。成し遂げた結果を、信頼している親や先生、先輩によって的確に評価されたときのよろこびは何ものにもかえがたく、自信の確立と自己開発への大きな土台となるだろう。」成功への努力とその結果を上手にほめることが大切さを語っています。</div>
<div> </div>
<div> ほめることの大切さと、「信頼している人」と河合さんの著書にあるように、日々の人間関係が大きなポイントなのでしょう。私どもも保護者の皆さんとの信頼関係があってこそ保育も生きてくると思っています。(園長)</div>
-
text/html
2006-10-01T00:00:00+09:00
2006年10月 母子草編集後記より(立派な大人?)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=78#block50-78
1
<div>2006年10月</div>
<div><br />
先日、小学校へ通う娘が持ち帰った通信がテーブルの上にあり、なんとなく目に入りました。運動会の注意事項について書いてあり、一通り目を通してがっかり。親のマナーもここまで落ちているのかと思いました。これでは学校の先生も大変です。車の止め方、席の取り方、写真の撮り方、タバコの注意まで事細かく説明ではなく注意をしなければならい状況であります。子どもの見ている前でさえこの状態なのだからと考えると恐ろしくなります。</div>
<div> </div>
<div>◆先日、21世紀臨調の主催する自由民主党の総裁候補者の公開討論会に、一応招待という形で出席させていただきました。結果は安倍さんに決まりましたが、他の候補者も面白いなという政策を展開していました。ある候補者が、どんな子どもたちを育てたいかの質問に、勉強ができる子ではなく立派な人になってほしいと述べていました。</div>
<div> </div>
<div>◆立派を意味で調べると、「威厳があって美しいさま。堂々としているさま。」と書いてあります。小学校から上記の注意を受けるような大人たちは、決して立派な大人とは言えないでしょう。もちろん、すべての人がそうではないことはわかっていますが、学校側があのような手紙を書かなければならないのも事実であります。</div>
<div> </div>
<div>◆昨年、運動会は誰のもの?というPTAしんぶんの記事を紹介させて頂きましたが、「記録に夢中な親心は、実は子どもの願いから離れているということはないでしょうか。親の笑顔や割れんばかりの拍手が、子どもたちの気持ちを何よりも満たしてくれるはずです」どうぞ記録もほどほどに、マナーもこれぞ立派な大人という姿を見せてあげたいですね。</div>
<div>〈園長〉</div>
-
text/html
2006-09-01T00:00:00+09:00
2006年9月 母子草編集後記より(美しい国へを読んで)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=77#block50-77
1
<div>2006年9月</div>
<div> </div>
<div> 一ヶ月ほど前、書店に目立つ場所に並んでいる「美しい国へ」(文春新書)という本を購入した。次期首相・自民党総裁の呼び声高い安倍官房長官が著者だ。今注目の人がどのような考えを持っているのか?興味を引いた。</div>
<div> </div>
<div> 安倍官房長官というとどうしても北朝鮮拉致問題や国防のことのイメージが強いが、少子化や子育てについての考えを是非知りたかった。以下抜粋であります。</div>
<div> </div>
<div> 『従来の少子化対策についての議論を見て感じることは、子どもを育てることの喜び、家族をもつことの素晴らしさといった視点が抜け落ちていたのではないか、ということだ。私の中では、子どもを産み育てることの損得を超えた価値を忘れてはならないという意識がさらに強くなってきている。』</div>
<div> </div>
<div> 『家族を持つことはすばらしい、と自然に思えるような気持ちを育んでいくことが大切である。そのためには、家族の価値の大切さを訴えていかなければならないと思っている。父と母だけではなく、祖父や祖母と一緒になって子どもを育てる環境ができるよう、税制等の検討をしていきたい。』</div>
<div> </div>
<div> 『家族のかたちは、理想どおりにはいかない。それでも、「お父さんとお母さんと子どもがいて、おじいちゃんもおばあちゃんも含めてみんな家族だ」という家族観と、「そういう家族が仲良く暮らすのが一番の幸せだ」という価値観は、守り続けていくべきだと思う。』</div>
<div> </div>
<div> 大いに賛成できる考えでありました。我が家もこの春より三世代同居で賑やかな生活がスタートしました。生き様でこうした価値観や家族観を守っていきたいと思いますが・・・。ネックは自分かな?(園長)</div>
-
text/html
2006-07-01T00:00:00+09:00
2006年7月 母子草編集後記より(愛するということ)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=76#block50-76
1
<div>2006年7月</div>
<div> </div>
<div> 先日、衆議院の教育基本法改正に関する委員会に、日本青年会議所の会頭の随行人ということで入室をさせていただき、日ごろ国会中継で大臣が座られる席に3時間ほど文部科学省の方と一緒に座らせていただきました。形式としては、四人の参考人(有識者)の意見を衆議院議員が聞き、その後質疑応答をするというものでした。地元小渕議員も委員会メンバーで出席をされておりご挨拶をさせていただきました。</div>
<div> </div>
<div>◆今、なぜ教育基本法を改正しなければならないのか?また条文の中身についてもいろいろな意見を伺うことが出来ました。特に国を愛することについてが、大きなテーマだったように思いますが、ここのところ、そのような関係の本を読み自分なりの考えをまとめようと思っていたので、貴重な機会でありました。</div>
<div> </div>
<div>◆また、先日中国(南京と北京)を訪問してきました。北京では、盧溝橋・抗日戦争記念館、また個人では決して入れない、人民大会堂、釣魚台国賓館、南京では大虐殺記念館を訪問いたしました。二つの記念館が真実を伝える施設であるかどうかは別の問題として、子どもたちに反日感情を植え付ける教育施設として使用されていることに、衝撃を受けました。経済的な交流が盛んになる一方でこうした教育が行われていることは、今後の両国の関係にプラスに働く作用があるのか疑問に思いました。</div>
<div> </div>
<div>◆私は、常々「愛する」ことは、まず自分の身近にあるものを愛することが始まりで、そこから広がっていくものだと思っています。自分の家族や身近な動植物、そしてふるさと(地域)、市や県、関東地区、日本というように・・・。幼児期に「愛する」ということは、まず自分が愛されているという安心・安定できる環境にあることが最低の条件だと思います。「愛する」ということに少し思いを馳せた近況報告になりました。(園長)</div>
-
text/html
2006-06-01T00:00:00+09:00
2006年6月 母子草編集後記より(父親の役割)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=75#block50-75
1
<div>2006年6月</div>
<div> </div>
<div> 今月18日(日)父の日ですが、子どもたちに感謝される父親であるか疑問であります。ほぼ子どもたちのことは母親に任せてしまっております。たまに一番下の子にかかわろうとすると、しつこいせいでしょうか?すぐに逃げていってしまいます。愛情表現がうまく伝わらいようです。</div>
<div> </div>
<div> 言い訳に聞こえるかもしれませんが、いつも子どもとべったりというのもいかがなものかと思います。親の背中を見て育つというように、親が一生懸命生きているという背中を見せることは非常に重要だと思います。</div>
<div> </div>
<div> 以前にも林道義さんの「父性の復権」という本を紹介したことがあると思いますが、父性にとって何よりも大切な能力は、家族を統合するというまとめ上げる力だそうです。家族がバラバラになってしまわないためには、父親がいて、原理・原則を示すことが必要である。父親がしっかりとした価値観を持ち、中心となる原理を示すならば、その家族は父親を中心にしっかりとまとまることができると指摘しています。</div>
<div> </div>
<div> 果たして我が家の父親評価はいかに?この原稿が、理事長と教頭の校正でボツにならないことを祈って・・・。(園長)</div>
-
text/html
2006-05-01T00:00:00+09:00
2006年5月 母子草編集後記より(母の日に想う)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=74#block50-74
1
<div>2006年5月</div>
<div> </div>
<div> 原始仏教の聖典のうちには、「両親」という言葉を「母と父」と示したそうだ。<br />
母のほうを先に挙げるという表現方法はその後も続き、インドの命名法には、母系制家族の名残りではないかと思われる特徴が見受けられるそうだ。</div>
<div> </div>
<div> 『父母恩重経』においては、母の恩が詳細に述べられている。<br />
「母親がわが子を思うこと、世の中のいかなる他のものにも匹敵するものはなく、その恩たるや、とうてい形をもって表現できぬものである。・・・」と続く。</div>
<div> </div>
<div> 「子を持って知る母親の恩」ということわざがあるが、曹洞宗の開祖道元は、「およそ、親たる者は、自分自身の貧しいことや富んでいることなどはかえりみず、ただひとえに自分の子どもの成長することを願うものである。みずから寒さをいとわず、みずから暑さをいとわず、ひたすら子どもをかばう。これを切々たる親心の地上なものとする。」と説く。</div>
<div><br />
一方に日蓮宗開祖の日蓮は、「親は十人の子どもを養っても、子どもは一人の母を養うことがないのです。温かな夫を懐に抱いて臥すことはあっても、凍えている母の足を温める女房はおりません。』と説く。</div>
<div> </div>
<div>歴史のなかで父母に対する尊敬・扶養の義務が説かれてきたのは、その反面そのような人が存在したということです。<br />
今月14日は母の日、母に感謝すると共にわが身を振り返る日でもあるような気がいたします。</div>
<div style="text-align: right">(園長)</div>
-
text/html
2006-04-01T00:00:00+09:00
2006年4月 母子草編集後記より(出逢い)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=73#block50-73
1
<div>2006年4月</div>
<div> </div>
<div> 先日、東京への出張の際に多くの新入社員らしき人を見かけました。新たなスタートの時期ですね。昨年度の編集後記も同じような出だしだったでしょうか? 本日より幼稚園も新年度、新入社員のように夢と希望を持っていきたいと思います。そしてこの時期は新たな出逢いの機会をいただくことができます。特に、新入園児とその保護者の皆さんと出逢いをいただきます。この仕事をしていて本当にいいなと感じる部分でもあります。感謝であります。</div>
<div> </div>
<div>◆その出張の時に、以前にも園だよりにお勧めの場所として紹介したことのある、相田みつを美術館に足を伸ばしました。四年ぶりの訪問でありました。たまたま「めぐりあい」の世界という企画展をやっていました。詩や墨蹟を読み・観るに様々なものを感じながら、元気をもらい戻ってきました。</div>
<div> </div>
<div>◆私が好きな言葉に「縁尋奇妙 多逢勝因(えんじんきみょう たほうしょういん)」があります。これは、縁が縁をよぶ。その様は誠に妙なものがある。そして多くのよき人との出逢い、交わりがよい結果につながるというのが意味です。私自身この仕事を通して、多くの出逢いにより私を育てていただいていることを実感しています。皆さんも振り返ってみればこの言葉が当てはまる出逢いがあったのではないでしょうか?</div>
<div> </div>
<div>◆私の好きな作品です。(園長)</div>
<div> </div>
<div> </div>
<div style="text-align: center"><span style="font-family: MS P明朝"><strong>めぐりあい</strong></span></div>
<div style="text-align: center"> </div>
<div style="text-align: center"><span style="font-family: MS P明朝"><strong>あなたにめぐりあえてほんとうによかった</strong></span></div>
<div style="text-align: center"> </div>
<div style="text-align: center"><span style="font-family: MS P明朝"><strong>ひとりでもいい こころからそういってくれる ひとがあれば</strong></span></div>
<div style="text-align: center"> </div>
<div style="text-align: right"><span style="font-family: MS P明朝"><strong>相田みつを</strong></span></div>
-
text/html
2006-03-01T00:00:00+09:00
2006年3月 母子草編集後記より(国家の品格を読んで)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=72#block50-72
1
<div>2006年3月</div>
<div><br />
編集後記 全日私幼連で園長設置者向けに発行している冊子の書籍探訪のコーナー原稿ですが、前月の方と重なってしまい、原稿がボツになってしまいました。その原稿を掲載します。</div>
<div> </div>
<div> 『国家の品格』藤原正彦著(新潮新書)</div>
<div> </div>
<div> 以前に群馬県担当課の調査で何らかの英語の時間を保育時間に取り入れている園の比率が公表されたことがあります。数字を正確に覚えていませんが意外に多かったことを記憶しています。その時、理事の先生たちとこのような現状はおかしいと、先輩がたを前に熱くなったことをこの本を読んで思い出しました。</div>
<div> </div>
<div> 数学者の著者が、ケンブリッジ大学で研究生活を送っていたときに「夏目漱石の『こころ』の中の先生の自殺と、三島由紀夫の自殺とは何か関係があるのか」と質問されたそうです。世界のトップエリート達は、日本の文学や歴史についての、非常に具体的な質問をぶつけてくるそうです。「初等教育で、英語についやす時間はありません。とにかく国語です。一生懸命本を読ませ、日本の歴史や伝統文化を教え込む。このことが国際人をつくるための最も良い方法です。」と、言い切っています。</div>
<div> </div>
<div> 経済(金銭)至上主義によって物は豊かになりましたが、社会は混迷を深めています。戦後教育も祖国への誇りや自信を失うような教育が行われ、武士道精神や日本が規範としてきたものを失い、「国家の品格」までを失ってしまいました。著者は、この失った品格を取り戻すには、日本人が古来から持つ「情緒」と、伝統に由来する「形」を重んじることが重要であるとしています。明治の初めに留学をして賞賛を受けて帰ってきた日本人は、古典・漢文をよく読んでおり武士道精神をしっかり身につけていたことを例に、情緒や形を育てる主力は読書であると明言しています。</div>
<div> </div>
<div> 著者はご自身の悔恨もあり、ことあるごとに「外国語にかまけるな」「若いときほど名作を読め」といっているそうです。著者と比較するのもおこがましいですが、園長として、子育て中の親として、この日本を世界に誇れる国にしたいと願う国民として、若い感性豊かなときに名作に触れておくべきだったと後悔しています。</div>
<div> </div>
<div> 将来、読書好きな真の国際人を育てる幼稚園の環境を整えたいと意欲を持たせてくれた一冊でした。</div>
<div>(園長)</div>
<div> </div>
<div>★決して英語教育を否定しているのではありませんので、誤解を頂かないように。</div>
-
text/html
2006-01-01T00:00:00+09:00
2006年1月 母子草編集後記より(はがき)
https://nanokaichi.ed.jp/pages/8/detail=1/b_id=50/r_id=71#block50-71
1
<div>2006年1月</div>
<div> </div>
<div> 今年も、年賀状がたくさん届きました。しかし、自分で出す分は30日から書き出すという状態でお恥ずかしい限りです。最近は、子どもの写真で近況報告を済ませています。ただし宛名だけは、印刷にしないようにと頑張っています。結構大変です。</div>
<div> </div>
<div> 実は、皆さんのところには1月1日に年賀状が届きますが、12月31日の日に届く方がいらっしゃいます。理由は数が多いかららいしいのですが、大きな箱で届くそうです。その方は、毎日複写ハガキを書き続ける坂田道信さんです。職業は、農業ですが講演で全国を回られています。</div>
<div> </div>
<div> 昭和46年に森信三さんに出会いハガキを書くことの大切さを説かれ、以来出会った方に複写ハガキを書かれているそうです。最初の頃は、一枚書くのに2~3時間かかったそうですが、だんだん10分もかからずに書けるようになったそうです。</div>
<div> </div>
<div> そのことを内心自慢するようになった時に、「ハガキは書くものではないですよ。書かせていただくものですよ。ハガキを書く作業は、相手の名前をお借りして自分自身を見つめ、深めるということでもあるのです。」と知り合いのお坊さんから教わったそうです。</div>
<div> </div>
<div>宛名書きで大変だと言っているようではまだまだですね。</div>
<div style="text-align: right">(園長)</div>